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2010年3月 3日 (水)

何かになろうとするのはなぜ?

成功したいという思いは、多くの人が持つようです。

僕も、若いときは、ひたすらに成功したいと思っていました。

最初は、成功という言葉よりも、

若きデザイナーとして、名声を我がものにすることを欲していました。

お金のことは考えたことはありませんでした。

たぶん、著名なデザイナーになれば、その報酬は当然だからでしょう。

お金のために何かをするという考えはなく、

価値あるデザインを創造する思想家になりたかったんじゃないかと

いま振り返って思います。

でも、年を取る毎に、挫折が始まりました。

10人程度のスタッフを抱えるデザイン会社を経営するようになり、

会社はまるで、暴走機関車のように、ひたすらに走り続けていたようにも思います。

その頃には、売り上げ思考にもなっていました。

そして、成功哲学や自己実現と言う言葉を知り、

より効率的に、経済的自由への道を目指したこともありました。

それはそれで、今思えば、すべて必然で、いい経験だったと思います。

いまの僕の価値観を形づくる。。。いや、本当の自分の姿を思い出すために

不必要な価値観を手放すために体験し、

体験することで昇華し、燃焼させる。。。成仏させると言ってもいいかもしれません。

幽霊が現れるのも、自分の存在に気づいて欲しいパターンは多いわけですが、

自分がどんな価値観を持っていて、その価値観が自分を縛り、

自分に苦しみを与えていたりします。

一見、素晴らしい成功、富と名声を得ていても、いつも不安にさいなまれている人も多いのです。

何が、そうさせているのか、何故にそうしなければならないのかを見つめていくことで

本当の自分に気づきます。

いらないものを手放したいけれど、何が不必要なのかわからなくなっているのです。

あまりにも、長く接していると、感覚がマヒして、それに違和感がなくなるものです。

そして、慣れ親しんだもの、環境からは、なかなか離れられません。

新しい環境へ適応する不安、変化の不安があります。

不必要なものでも、慣れ親しんだ環境の方が、新しい環境への不安よりましなのです。

それも、必要があってのこと、でも、いつしか、そこを離れるときが来ます。

離れたくても離れられないのは、その体験を味わい尽くしていないからです。

同じ過ちを繰り返す人は、顧みることをしません。

その体験を味わう。その体験がどんなものなのかじっくり感じてみる。

感情はどうなのか、怒りがあるのか、喜びの中にいるのか、淋しいのか。。。

そして、どういう意味があるのか、何をもたらそうとしているのか、何を得ようとしているのか。。。

体験を味わい尽くすと、昇華してなくなります。

それは、喜びや楽しい体験も同じです。消えていきます。

だから、恋も終わるのです。

ただそこには、愛が残ります。本当の愛が拡大し始めます。

恋は執着がありますが、愛は、自由で、束縛がありません。

体験することで、その体験が味わい尽くされたら終わるのです。

苦しみも、悲しみも味わい尽くさない限り終わりません。

それは、自分で感じること、自分の中で味わうことです。

辛く、苦しい局面もあるでしょう。でも、それを深く深く味わい尽くすと、消えていきます。

昇華するのです。

何かになろう、どこかに行こうとするのは、それを体験したいからです。

満たされていないからです。

体験し、味わいつくして、満たされるとそれはなくなるのです。

人として、人というプロセスをすべて味わい尽くした人は、もう、そのプロセスはお終いです。

死というものではなく、プロセスの終わりであり、次のプロセスへ移行します。

何かになろうとするのは、体験したいから・・・

本当は、何もしなくていいんです。したくないなら。。。

する気が起きないというのは自然なことです。

その感覚を大切にしてみませんか・・・

自分を大切にすると言うのは、そうした、自然のままの自分を許すことであり、

その先に、本当に自分がやりたいことは、起こってきます・・・

自然に動き出すのです。

それが、本当にあなたがやることであり、必要としていること・・・

生きるために何かをしなくてもいいんです。

必要があって、生を授かり、生かされているのですから、

それに身を託することです。

そうすれば、必要なものがもたらされます。。。

どこかに行こうとするのはなぜか、じっくり考えてみるのはどうでしょうか?

3月 3, 2010 心と体 |

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