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2010年12月27日 (月)

カミーノのメッセージ

旅も半ばに差し掛かった頃、ベロラードという小さな町に着きました。

日曜日だったせいか、町ではマラソン大会が行われ、
カミーノの道を示す矢印どおりに進んでいくのですが、

街中には、各所でコースを示す黄色の帯というかテープが張り巡らされ
それらをくぐって行かなければいけません。

コースに入ると、子供や大人が走ってくるので、
わずかばかりの応援者を気にしながら、コースを横切ります。

途中、テープが、リュックにひっかかったりして、
難儀しましたが。。。笑

町の中心の広場に小さな教会があり、ドアが開いていました。

どんな小さな村、町にも、必ず教会があるので、普通は気にせず通り過ぎるんですが、
なぜか、教会に入りました。

中には、三人くらい、地元の方がいて、お祈りを捧げていました。

最後列の長いすに座って、休憩をとっていたのですが、
何気に、思いつくところがあって、ノートを取り出すと、
どんどん思いが湧き上がり、メッセージとなって、書き始めました。

それが、以下のものです。

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神の声は、特別なものではありません。

あなたは、神の声をこれまで区別していました。

神には段階はなく、そのままですべてなのです。

あなたは、いろいろなものを区別する傾向があります。

時にそれは役立ちますが、本質に近づき、本質を生きようとするあなたにとって、

もう区別は必要のないものとなるでしょう。

神は大きくもあり、小さくもあります。

神の声は、あなた自身の声であり、すべての人の声です。

これからあなたは、あなたの役目に気がついてくるでしょう。

もうあなた自身が気づいていることですが、

それはより明確になってきます。


サンティアゴへの道程は、あなたにとって、少しきついものになっていくかもしれませんが、

無事最後まで終えてください。

私は、再び、あなたに語りかけます。

あなたが空っぽになっていれば、いつでも私の声が聞こえるはずです。

私の声を人々に役立ててください。

でも、決して、私の声を神の声と言わないように。

人々はまだ準備できていません。

あなたが空っぽの時、いつもあることを知ってください。

空っぽの大切さを、多くの人々は思い出していくでしょう。

私は、あなたにとても感謝しています。

あなたは、あなたのままでいい、何も変わる必要はありません。

すべての人がそうです。そのままで完全です。

今は、それだけで十分でしょう。

旅立ちなさい。ありがとう。


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何か、突然、イメージが湧いて、ペンを持ってノートに一気に書きました。

適当にただただ思いつくままだったのですが、

読み返してみると、とても深いメッセージです。。。

空っぽというのが、すごく気に入ってます。

カミーノのメッセージですが、これは・・・・

カミノメッセージ=神のメッセージ ということでしょうかね。。。笑

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12月 27, 2010 心と体 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年12月23日 (木)

説明はいらないというパラドックス

論理が嫌い、または、苦手な人がいる。

拒絶反応さえする人がいる。

そういう人は、説明的な話が嫌いなようだ。

大切なことは体験で、説明はいらないという・・・


実はここにパラドックスがある。

説明はいらないといった時点で、そのことを説明しているのだ。


実は、論理が嫌いという人も、言葉を使う以上、必ず、論理の中にいる。

なぜなら、言葉は、文法という論理構造で成り立っているし、

人間は、でたらめな文法や言葉では、話している内容を理解できない。
つまり、論理でしか物事を理解できないような構造になっているから。

でなければ、感じることだ。

感じるというところに、論理はない。

感情が起こることは、論理ではない。

でも、言葉からイマジネーションが拡がって、そこから感じることはできる。

詩や俳句はまさしくそういうものだろう。。。

どのような過程を経て、感じるのか、その感じを、その人の体験として、
言葉で正確に描写することは、現実的に無理な話だ・・・

詩や俳句の解説と詩や俳句そのものは、別ものなのと同じだから。。。


言葉を使う人は、すべからく論理の中に生きている。

もちろん、不毛で、しつこく、くどい説明は必要ないというのは共感できる。
でも、論理が必要ないというのは、その人にとってそうであって、
一般論ではないということだ。。。人それぞれの体験や感じ方、生き方がある。


僕は、論理も好きだし、感じることも好きだ。

言葉にならない感覚を言葉で説明するよりも、できるならば、体験することを薦める。。。


そもそも人間という存在自体が、論理構造なわけだ。。。。

身体は、食べ物を食べて、内蔵の仕組みを経て、栄養を吸収、排泄する。

これ自体が、ひとつのプロセスを経て、分解=理解されるわけだ。


そうでなければ、瞬時に栄養は、満たされる何か他の仕組みが必要だろう。

人間である僕たちは、論理も大切だし、感じることも大事。

その両方で成り立つ存在だから、それを受け入れることから始まる。

いつも思うことだけれど、受け入れられないことがあるのは、

その前に、プライドや受け入れる勇気のエネルギーブロックがある。

そこを自身で癒さない限り、受け入れるというプロセスには至らない。


昨日、無料で番組を見れる、Gyaoで、ナショナルジオグラフィックの番組を見た。

タイムスリップの可能性について・・・

最先端の科学は、ここまできているのかと思うと、驚かされる。

僕たちは、身近にタイムスリップを体験しているという事実。

また、理論的には、タイムスリップが可能な事実など、
興味深いトピックをわかりやすく解説してくれている。

とりわけ、最先端の理論物理学者、カク・ミチオさんの話は、面白い。

ぜひ、見てください。

ナショナルジオグラフィックチャンネル 
サイエンス・ワールド タイムマシーン
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00787/v09415/v0991100000000541686/

12月 23, 2010 心と体 | | コメント (1) | トラックバック (0)

2010年12月15日 (水)

100年自動車 その2

100年自動車の続きです。。。。

おでん屋のだし汁のようなクルマとは何か・・・

それは、メンテナンスをしながら、ずっと乗り継がれるクルマなんです。

老舗のおでん屋さんは、創業以来出汁を変えたことがないというお店もあります。

出汁を変えなくても、結果的には、ずっと継ぎ足しているんです。

創業時からの出汁がいまに残っているわけではありません。

でも、そこには、同じ味、作り方が営々と続いているように、

このクルマも、ずっと基本コンセプトが受け継がれながら、
少しずつモデルチェンジもするかもしれないし、

古くなったパーツは交換されていきますが、基本的な設計の構造はずっと残っているものという考え方です。

だから、数十年後、100年後には、パーツも変わっているし、ユニットも変わっているかもしれないけれど、部品を交換しながら、ずっと乗り継がれていくというもの。

実際に、いくら整備しても、100年同じクルマを維持することは、ほぼ不可能です。
これから先の時代に、材料技術がもっと進歩すれば可能性もあるでしょうが、
やはり、ブレーキやサスペンション、動力部分、電気系など、
交換が必要になってくるものがでてきます。

このクルマの面白いところは、たくさんあります。
デザインも特徴的で、好き嫌いが分かれると思いますが、

そもそも、全ての人がこのクルマに乗ることは思ってもいません。

成熟化していく社会で、より個性的で、その人にあったクルマが求められます。

そういう意味でも、カスタマイズできるて愛着のわくコンパクトカーは個性的である必要があると思います。

このクルマの魅力のひとつは、メーカーは、基本ユニットやパーツを販売するというものです。

地域のディーラーや自動車整備やさん、個人でもOKかまいません。
現地でユニットが組み立てられ、整備されます。

基本的に、組み立てには、しかるべき、研修とライセンスが必要です。
個人で組み立てる場合は、ライセンス取得の認定を受けた技術者が、検査して、
問題なければ、何らかの確認書を発行します。

この仕組みなら、国内の地方の整備屋さんも仕事ができるし、
いまだ、開発がこれからというアジア地域を中心に、

製品のパーツ供給によって、地域毎に、組み立て作業ができるので、
仕事を発生させることができ、完成品を買ってもらうよりも、
地域経済の貢献になります。

地元の整備工場毎に作ってもらうので、地域でのコミュニケーションも高まります。

これからの時代に、カーシェアリングなどでも、駅などの人が集まる場所や住宅地など、
ちょい乗り利用に、このコンパクトカーは活用できるし、
エンジンユニットは、EV=電気駆動ユニットに変えることもできる。

クルマで走る楽しさも、原点に戻って、クルマとの関係性そのものを
考え直して見る必要があるかもしれませんね。。。

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12月 15, 2010 100年自動車 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月14日 (火)

カミーノでの不思議な出来事・・・

スペインのカミーノを歩いて、不思議なことが何度かありました。

その中でも、一番驚いたのは、ログローニョでの出来事です。

ログローニョという街は、比較的大きな街で、人口15万人。
この辺りは、ラ・リオハ州という、質の高いワインの産地として有名で、
このログローニョは、ワインカントリーの州都とも言われている街なのです。

街の中心には、なんと、ワインの噴水があります。。。本物か?

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ところで、その不思議な出来事とは。。。


巡礼者だけが安く泊まれる、巡礼宿というのがあります。
それを、アルベルゲといいます。

アルベルゲは、5ユーロから10ユーロくらいで泊まれます。
中は、だいたい二段ベッドがあって、一部屋に何人も一緒に泊まります。

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アルベルゲの話もいろいろあるのですが、今回は、置いといて。。。

アルベルゲの受付で、巡礼者が持つ巡礼手帳にスタンプを押してもらい、
宿帳に記録されます。

このログローニョのアルベルゲは、比較的大きな施設だったので、
多くの巡礼者がどんどん来るせいか、事務処理の関係上、
巡礼手帳とパスポートを一時的に預けることになりました。

翌日、出発して、約8時間歩いて、次の宿泊地、ナヘラに到着しました。

ナヘラに着く前に、旅で仲良くなった友達と会い、一緒にアルベルゲに到着。
早速、ナヘラのアルベルゲに行って、受付でスタンプをもらおうと思ったら。。。

なんと、巡礼手帳とパスポートがありません。

しまった!ログローニョのアルベルゲに忘れてきてしまったのです。

友達に聞くと、みんなその日の夜までには、巡礼手帳とパスポートを取りに行ったそうです。。。

みんなすごく心配してくれたのですが、
僕自身は、なんてことはなく、まだ、時間も夕方5時前だったので、
町のバスターミナルに行き、なんなくログローニョ行きのバスに乗り込んで、戻りました。

8時間もかけて歩いたのに、バスは、ハイウェイを使って、わずか30分でログローニョに。。。

Photo_3


ログローニョのバスターミナルに着いたのはいいのですが、
ここからアルベルゲの位置がさっぱりわかりません。

それで、バスターミナルのインフォメーションに行きました。

インフォメーションは、小さな円形の筒のような建物の中におばさんがいて、
男性が二人並んでいましたが、

おばさんが電話していて、一向に電話が終わる気配がありません。。。

どう見ても、世間話です。。。笑

しびれを切らせた男性の一人は、怒って立ち去りました。
もう一人のおじさんは、何かをおばさんに言うと、
おばさんは、机の下から一枚の地図を取り出して、おじさんに渡しました。
観光マップです。

前日に、ログローニョに着いたとき、街の入口の観光案内所でもらったものと同じもののようだったので、

それ自体は、手元になかったのですが、それがあればわかるのでもらう事にしました。

おばさんは、相変わらず電話を話しませんが、言うと、同じように机の下から地図を取り出して、
無愛想に渡してくれました。。。

それがこの地図。。。

S


なんと、驚いたことに、ボールペンで、バスセンターからアルベルゲまでの道順が書かれているではありませんか!?

これには、驚きました!

おばさんが、なんらかのことで描いていたものが、しまわれていたのか。
それとも、同じような人が多いので、事前に描いて置いておいたのか。
でも、おばさんは、僕がアルベルゲに行くとはしりません。
それとも、天使の導きか・・・・


いずれにしても、道順が簡単にわかったので、といっても、ぜんぜん難しくなかったのですが。。。笑

時間に余裕があったので、もう一度、おいしいワインとタパスを味わって
ナヘラに戻ったのでした。。。


12月 14, 2010 カミーノ・デ・サンティアゴ | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月13日 (月)

100年自動車

10年ほど前に、友達のハシモトくんと一緒に、
三菱自動車のコンペに作品を出したことがありました。

テーマは「100年自動車」。

残念ながら、賞は何ももらえませんでしたが、
提案した内容は、いま見ると、改めて時代を捉えていたなと思います。

ネットで当時の受賞した作品を探したのですが、
古すぎるせいか。。。出てきません。。。

大賞は、なぜか、移動するオフィスカーのようなもので、
ボディがクリアなガラス製で、移動しながら仕事ができる
というようなものだったと記憶しています。

僕はまったく納得できませんでした。。。
なぜなら、なぜ、それがテーマの100年自動車ということになるのか。。。!?

まあ、仕方ないです。。。それが審査員の皆様の考えなので。。。

デザインは、ハシモトくんと一緒に考えて、イラストはハシモトくんの手によるものです。
いやあ、さすが、上手いですね。。。

彼とは、シャープ時代に同期入社で、当時、2人で最先端の製品デザインをやってました。
最先端の製品なのか、最先端のデザインなのか・・・笑

両者、若手ナンバーワンと言われ、惜しまれながら辞めていったのですが。。。笑

まあ、この辺は、ご想像にお任せします。。。


さて、このクルマはとってもユニークです。

何がユニークかというと、本当に100年乗り継いでもらうには、
どうすればいいかを真剣に考えたんです。

まあ、コンペティションだから、真剣なのは当たり前ですが。。。

いまから(当時)、100年前というと、驚くことに、クルマが誕生した時代です。
1885年に、ガソリンエンジンを使用したベンツの3輪自動車が発明され、販売されていました。
1907年には、アメリカで有名なフォードT型が発売。

そう考えると、100年先というのは、どれほど変わるのかなと考えるわけです。

そこで、僕たちが考えたのは、おでん屋さんの出汁のようなクルマという発想でした。。。

さて、そのお味とは。。。・・・続く

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12月 13, 2010 100年自動車 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月12日 (日)

カミーノのステージ

9月〜10月にかけて一ヶ月かけて、
スペインのカミーノ・デ・サンティアゴを歩いてきました。

フランスのピレネーの麓、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから
ピレネーを越えて、西の端のサンティアゴまで、約800キロを歩きました。

一日平均、25キロ〜30キロ

最終日は、45キロも歩いたのですが。。。

毎日、ひたすら歩きます。

聞くと、結構大変そうに思えるんですが、
確かに、歩くのはそれなりに大変なのですが、
次第に体も慣れてくるし、想像していたよりも大丈夫でした。

何よりも、おいしいワインに楽しい仲間たちとの出会いのおかげで、
こうしてしばらくたって思い返せば、懐かしく、
楽しかった思い出ばかりが残っています。

膝から下の足が、慢性的に筋肉痛になり、帰ってからも当分痛みが取れませんでした。

カミーノを歩くのに、あまり事前の情報を調べては行かなかったのですが、
現地で、たくさんの友達ができて、世界中から集まる彼らから
いろんな情報をもらいました。

必要な情報は必ず、届けられるのです。

中でも興味深かったのは、カミーノは3つのステージがあると言うことです。

フィジカルステージ、マインドステージ、スピリチュアルステージです。

実際に、いま思えば、上手く、そのようになっていたなと思います。

最初の1週間から10日くらいは、どんどん新しい友達ができていきます。
友達の輪が拡がって、また、北部スペインという環境も、歩く旅も何もかも、
すべて新鮮で、とても楽しいのです。

歩き始めなので、それなりに、身体的に辛い部分もあり、
体の変化や調子を伺いながら、身体的な部分や身の回りに起こる外的な現象に注意がいき、
そういう意味でもフィジカル=物質的なステージとも言えます。

その次は、マインドステージです。
次の10日くらいは、そろそろ人間関係の変化が訪れます。

歩くペースはさほど変わらないので、何度も顔を合わせるような人もたくさん出てきます。

そのうち、どうも感覚が合わないというような人も出てきて、
ペースをあえて変えてみたり、自分自身、それまで、外にばかり向けていた意識がから
次第に内面を見つめるようになります。

そして、最後の10日くらいになると、
スピリチュアルステージです。

次第に、自分自身を見つめるようになった後で
旅の終わりがそろそろ見え始めます。

そんな中で、この旅がどういう意味だったのか、
自分にもたらしたものは何なのか、
この旅の後、自分は、どうするのか、何を期待するのかなど、
深い意識を見つめるようになります。

旅の中でも、時折不思議なシンクロが起こったり、
最初の頃に別れた友人と再会したりする中で、

自己との対話の中にいる自分に気がついたりします。

もちろん、人によって、何を体験し、何を感じるのかは、異なると思いますが、

旅のステージはそのように別れているといいます。

まあ、カミーノにかかわらず、人生そのものが、そのようなステージに分かれているし、

あらゆる出来事は、このようになっていると思います。

そうして考えてみると、いまの自分の状況がわかり、
焦ることなく、先を予測することもできるということです。。。Michi_3


12月 12, 2010 カミーノ・デ・サンティアゴ | | コメント (3) | トラックバック (0)