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2012年8月16日 (木)

極限の運命を生きる力

登山家のジョー・シンプソンは、ペルー・アンデスの氷の岩を下山中滑落。

手足を骨折し、ほとんど歩けなくなった。

一緒に下山していた仲間のサイモン・イエイツはザイルで彼を降ろそうとしていたが、
手違いから崖の淵からシンプソンを吊してしまうことに。

イエイツにはシンプソンの姿が見えず、声も聞こえなかった。

シンプソンの全体重を支えきれなくなったイエイツは決断を迫られた。

一緒に滑落死するか、ザイルを切るかだ。

苦渋の決断を迫られたイエイツは、遂にザイルを切る決心をする。

ザイルは切れ、シンプソンの体重はザイルから消えた。

しかし、驚くべき事が起こる。

なんとシンプソンは、クレバスの氷棚に引っかかり、一命を取りとめる。

それから数日をかけて、シンプソンは氷河を10キロも這い進んで

まさにイエイツが下山しようとしているとき、
キャンプにたどり着いた。

『死のクレバスーアンデス氷壁の遭難』(岩波書店)


この話は驚くべきことだ。

人間の運命とは何か?
生きる力とは何か?
待ち受ける困難に立ち向かうエネルギーとは?

僕がその立場ならどうだったろうか?

シンプソン自身、生きて帰れるという確信は無かっただろう。

ただ、生きるという強い意志と自分を鼓舞する強靱な精神が、彼を生かしたのだ。
彼は運命を、彼の人生を創造したとも言える。

人生を生きる中で、これほどの困難は、普通に生きる中ではほとんど起こることはないだろう。

その分、日々を安穏と暮らしてしまい、1日、1時間、1分と、
限られた貴重な人生の時の大切さを忘れて過ごしてしまいがちだ。

何かを克服しよう。何かを実現しようという強い思いがあれば別だけれど、
漠然とした人生を生きるならば、いまこの瞬間を漠然と過ごしてしまう。

穏やかに、ゆっくりとリラックスして楽しむのもいい。

何かに取り組んで集中するのもいい。

どんな時でも、その瞬間を味わいながら、それを楽しむ。
また、その瞬間にエネルギーを注ぐ。

100%できるわけではないかも知れないけれど、

できるだけそこに自分を向けていく。

充実した人生とは、いまここにいて、この瞬間を自分のものとしているかどうか・・・

この瞬間を味わっているかどうかはとても大切だ。

シンプソンの壮絶な体験から、自らの人生の大切さに気づかされた。。。

8月 16, 2012 心と体 |

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