2010年12月14日 (火)

カミーノでの不思議な出来事・・・

スペインのカミーノを歩いて、不思議なことが何度かありました。

その中でも、一番驚いたのは、ログローニョでの出来事です。

ログローニョという街は、比較的大きな街で、人口15万人。
この辺りは、ラ・リオハ州という、質の高いワインの産地として有名で、
このログローニョは、ワインカントリーの州都とも言われている街なのです。

街の中心には、なんと、ワインの噴水があります。。。本物か?

Photo

ところで、その不思議な出来事とは。。。


巡礼者だけが安く泊まれる、巡礼宿というのがあります。
それを、アルベルゲといいます。

アルベルゲは、5ユーロから10ユーロくらいで泊まれます。
中は、だいたい二段ベッドがあって、一部屋に何人も一緒に泊まります。

Photo_2

アルベルゲの話もいろいろあるのですが、今回は、置いといて。。。

アルベルゲの受付で、巡礼者が持つ巡礼手帳にスタンプを押してもらい、
宿帳に記録されます。

このログローニョのアルベルゲは、比較的大きな施設だったので、
多くの巡礼者がどんどん来るせいか、事務処理の関係上、
巡礼手帳とパスポートを一時的に預けることになりました。

翌日、出発して、約8時間歩いて、次の宿泊地、ナヘラに到着しました。

ナヘラに着く前に、旅で仲良くなった友達と会い、一緒にアルベルゲに到着。
早速、ナヘラのアルベルゲに行って、受付でスタンプをもらおうと思ったら。。。

なんと、巡礼手帳とパスポートがありません。

しまった!ログローニョのアルベルゲに忘れてきてしまったのです。

友達に聞くと、みんなその日の夜までには、巡礼手帳とパスポートを取りに行ったそうです。。。

みんなすごく心配してくれたのですが、
僕自身は、なんてことはなく、まだ、時間も夕方5時前だったので、
町のバスターミナルに行き、なんなくログローニョ行きのバスに乗り込んで、戻りました。

8時間もかけて歩いたのに、バスは、ハイウェイを使って、わずか30分でログローニョに。。。

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ログローニョのバスターミナルに着いたのはいいのですが、
ここからアルベルゲの位置がさっぱりわかりません。

それで、バスターミナルのインフォメーションに行きました。

インフォメーションは、小さな円形の筒のような建物の中におばさんがいて、
男性が二人並んでいましたが、

おばさんが電話していて、一向に電話が終わる気配がありません。。。

どう見ても、世間話です。。。笑

しびれを切らせた男性の一人は、怒って立ち去りました。
もう一人のおじさんは、何かをおばさんに言うと、
おばさんは、机の下から一枚の地図を取り出して、おじさんに渡しました。
観光マップです。

前日に、ログローニョに着いたとき、街の入口の観光案内所でもらったものと同じもののようだったので、

それ自体は、手元になかったのですが、それがあればわかるのでもらう事にしました。

おばさんは、相変わらず電話を話しませんが、言うと、同じように机の下から地図を取り出して、
無愛想に渡してくれました。。。

それがこの地図。。。

S


なんと、驚いたことに、ボールペンで、バスセンターからアルベルゲまでの道順が書かれているではありませんか!?

これには、驚きました!

おばさんが、なんらかのことで描いていたものが、しまわれていたのか。
それとも、同じような人が多いので、事前に描いて置いておいたのか。
でも、おばさんは、僕がアルベルゲに行くとはしりません。
それとも、天使の導きか・・・・


いずれにしても、道順が簡単にわかったので、といっても、ぜんぜん難しくなかったのですが。。。笑

時間に余裕があったので、もう一度、おいしいワインとタパスを味わって
ナヘラに戻ったのでした。。。


12月 14, 2010 カミーノ・デ・サンティアゴ | | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年12月12日 (日)

カミーノのステージ

9月〜10月にかけて一ヶ月かけて、
スペインのカミーノ・デ・サンティアゴを歩いてきました。

フランスのピレネーの麓、サン・ジャン・ピエ・ド・ポーから
ピレネーを越えて、西の端のサンティアゴまで、約800キロを歩きました。

一日平均、25キロ〜30キロ

最終日は、45キロも歩いたのですが。。。

毎日、ひたすら歩きます。

聞くと、結構大変そうに思えるんですが、
確かに、歩くのはそれなりに大変なのですが、
次第に体も慣れてくるし、想像していたよりも大丈夫でした。

何よりも、おいしいワインに楽しい仲間たちとの出会いのおかげで、
こうしてしばらくたって思い返せば、懐かしく、
楽しかった思い出ばかりが残っています。

膝から下の足が、慢性的に筋肉痛になり、帰ってからも当分痛みが取れませんでした。

カミーノを歩くのに、あまり事前の情報を調べては行かなかったのですが、
現地で、たくさんの友達ができて、世界中から集まる彼らから
いろんな情報をもらいました。

必要な情報は必ず、届けられるのです。

中でも興味深かったのは、カミーノは3つのステージがあると言うことです。

フィジカルステージ、マインドステージ、スピリチュアルステージです。

実際に、いま思えば、上手く、そのようになっていたなと思います。

最初の1週間から10日くらいは、どんどん新しい友達ができていきます。
友達の輪が拡がって、また、北部スペインという環境も、歩く旅も何もかも、
すべて新鮮で、とても楽しいのです。

歩き始めなので、それなりに、身体的に辛い部分もあり、
体の変化や調子を伺いながら、身体的な部分や身の回りに起こる外的な現象に注意がいき、
そういう意味でもフィジカル=物質的なステージとも言えます。

その次は、マインドステージです。
次の10日くらいは、そろそろ人間関係の変化が訪れます。

歩くペースはさほど変わらないので、何度も顔を合わせるような人もたくさん出てきます。

そのうち、どうも感覚が合わないというような人も出てきて、
ペースをあえて変えてみたり、自分自身、それまで、外にばかり向けていた意識がから
次第に内面を見つめるようになります。

そして、最後の10日くらいになると、
スピリチュアルステージです。

次第に、自分自身を見つめるようになった後で
旅の終わりがそろそろ見え始めます。

そんな中で、この旅がどういう意味だったのか、
自分にもたらしたものは何なのか、
この旅の後、自分は、どうするのか、何を期待するのかなど、
深い意識を見つめるようになります。

旅の中でも、時折不思議なシンクロが起こったり、
最初の頃に別れた友人と再会したりする中で、

自己との対話の中にいる自分に気がついたりします。

もちろん、人によって、何を体験し、何を感じるのかは、異なると思いますが、

旅のステージはそのように別れているといいます。

まあ、カミーノにかかわらず、人生そのものが、そのようなステージに分かれているし、

あらゆる出来事は、このようになっていると思います。

そうして考えてみると、いまの自分の状況がわかり、
焦ることなく、先を予測することもできるということです。。。Michi_3


12月 12, 2010 カミーノ・デ・サンティアゴ | | コメント (3) | トラックバック (0)